【導入文】
日本全体で少子高齢化による人口減少が進むなか、関西エリアの2024年の人口動態データが出揃いました。近畿地方2府5県における人口の増減状況を、最新の統計データをもとに詳しく分析・ランキング形式でお届けします。

【関西で最も人口が増えた県は滋賀県】
滋賀県が2024年に関西で最も人口を維持した県です。人口増減数は-3,455人、人口増減率は-0.24%でした。
社会増で人口流出を補っており、他県と比較して人口減少が小幅にとどまっています。

【全国で進む人口減少、関西は人口増えたのか?】

関西エリア全体では、人口増減数は-94,616人、自然増減数は-140,296人、社会増減数は+45,680人でした。
自然減が大きく社会増を上回り、結果として関西では大幅な人口減少が続いています。

【子供が産まれない日本。関西エリアで深刻な県は?】
自然増減とは出生数と死亡数の差です。自然増減がマイナスであるほど、少子高齢化が進んでいるといえます。
自然増減数ランキング(ワースト順):
都道府県 自然増減数 自然増減率
大阪府 -50135.0 -0.0057
兵庫県 -33884.0 -0.0062
京都府 -17011.0 -0.0068
三重県 -13964.0 -0.0079
奈良県 -10046.0 -0.0076
和歌山県 -9641.0 -0.0104
滋賀県 -5615.0 -0.0040

関西全域で自然減が続いており、特に大阪府と兵庫県の自然減が深刻な状況にあります。

【関西で人が流出する県はどこ?】
社会増減は転入と転出の差を示す指標です。マイナスは流出超過、プラスは流入超過を意味します。
社会増減数ランキング(ワースト順):
都道府県 社会増減数 社会増減率
和歌山県 -1531.0 -0.0017
三重県 -936.0 -0.0005
奈良県 -132.0 -0.0001
兵庫県 880.0 0.0002
滋賀県 2160.0 0.0015
京都府 3817.0 0.0015
大阪府 41422.0 0.0047

大阪府や滋賀県では社会増が見られますが、それでも自然減を補うには不十分な状況です。

【10年前と比較!関西で人口が増えた県、減った県】
10年前と比較した人口の変化を示すランキングです。
都道府県 10年前比較_人口増減数 10年前比較_人口増減率
滋賀県 -11245.0 -0.007909
奈良県 -87827.0 -0.062598
京都府 -97829.0 -0.037832
和歌山県 -98939.0 -0.097743
大阪府 -102986.0 -0.011599
三重県 -111333.0 -0.059573
兵庫県 -228498.0 -0.040404

多くの府県で人口減少が進んでおり、10年間で大きく減少した県も見られます。特に兵庫県の減少幅が大きくなっています。

【人口減少がすすむ日本の関西の人口】
関西エリアでは2024年も引き続き人口減少が進行しました。社会増で一部の県は転入超過を維持していますが、自然減がそれを大きく上回り、総人口は減少傾向にあります。この傾向は今後も続く可能性が高く、各自治体の対策が問われる状況です。